失敗しない鍼灸院の選び方のコツ
いったい何を基準に選べばよいのか、どうすれば本物の治療院にたどりつけるのか、あなたにとってベストの治療院選び方のコツをお話したいと思います。
お時間のない方はタイトルと太文字を目で追えば要旨はご理解いただけます-
1.まず国家資格の取得を確認しよう!
昨今、街を歩けば整体院・カイロプラクティック院・リラクゼーションマッサージの類をたくさん見るようになりました。
実はこれらの職業には「免許」が必要ない、びっくり!ですね。
整体・カイロプラクティック院・リラクゼーションマッサージはベッド1台でも開業できるため、比較的容易にはじめる事が可能です。
全てを否定するわけではありませんが、それらの中には国家資格を有せず短期促成のカルチャースクールのような学校に通い、中途半端でいい加減な施術を行って患者さんの症状を悪化させる事が少なくなく、中には訴訟問題にまで至るケースもあります。
「国家資格」保有者は少なくとも3年間は専門学校に通い、国が定める試験に合格した者だけが取得し、開業権を得られるのです。
もちろん無資格者でも素晴らしい治療家は存在するでしょうが、全体からみて無資格者は知識・治療技術が到らない事が多々ありますのでご注意ください。
あんまマッサージ師、鍼灸師、柔道整復師は国家資格ですが、整体・カイロプラクティックの門を叩くときは訊きづらいでしょうが、資格の有無を確認する事は失敗しないコツです。
2.飛び込みでは行かない!
ホームページの情報やご近所の口コミを仕入れてから、さらに電話で問合せも実行しましょう。
自分の感覚で治療院の雰囲気や先生の相性をチェックする。(これって結構大切!)
注意:あらかじめ施術時間などを確認して問合せの時間を配慮するのも必要な事です
3. 自分がどうしたいのか、目的をはっきりする!
例えば、「骨盤矯正ダイエット」や「リラクゼーションマッサージ」のご希望ならばエステやリラクゼーションマッサージの分野で治療院の担当範囲ではありません。
腰痛や神経痛、首肩痛や頑固な肩こりなどの「痛み」や「痺れ」を治療院は治すところです。リラクゼーションマッサージ系に行っても治りません。
自分は痛いところや身体を治したいのか、いわゆる「モミモミ的なマッサージ」がいいのか、いずれにしても目的をはっきりさせなければ満足な結果は得られません。
4.しっかりと院の情報を公開しているか?
最近ではほとんどの治療院、施術所はホームページを持っています。
ホームページには院長さんのプロフィール、履歴、人物や院内風景の写真なども公開されているはずです。情報を確認してご自分で判断して下さいね。
特に料金の表示は明確か、治療方針に十分に納得できるかなどを基準に選びましょう。
少なくともたくさんの情報を公開している治療院は、公開していない治療院に比べたら安心できる材料は多いと考えます。
5.説明やアドバイスがあるか?
時々問診もせずにいきなり流れ作業的に施術を開始する、そんな治療院のケースは少なくありません。
一般的には視診、問診、触診、徒手検査などきちんと行い、説明した上でベストな治療法を決めるような治療院を選びましょう。
特に姿勢が原因でコリや痛みが発生するような場合は治療だけでなく、身体に負担のかかりにくい姿勢を作るアドバイスがとっても重要です。
6.回数券・物品販売の押し売りをしていないか?
回数券自体何ら問題はありませんが、回数券を強引に勧められるような場合や大切な施術よりも寝具だ、健康食品だと迫ってくる-売らんかな治療院-は敬遠する方が賢いです。
また、同様に法外に高い料金設定は、誠意・誠実さに疑問を持ちます。
7.医療機関への紹介などの連携あるか?
通常、治療院の看板を掲げているところの多くは治療を院内で完結しようと考えており、医療機関に紹介や連携はあまりおこないません。
優秀な治療院や確かな知識や技術を持つ治療家ほど分担の範囲の見極めがうまく、必要とあれば医療機関に検査や診療を紹介してきちんと橋渡しするものと考えます。
自分の治療院だけでなんでも治せると思いこんでいるところは避けた方が得策です。
現在すでに通院中の方へ
現在の状況に満足していらっしゃいますか?
ひどく苦しんだ痛みがあの治療院で治った!長年悩まされてきた症状をあの治療師の手技で助けられた!そんな素晴らしい出会いに巡り合えた、あなたはとてもラッキーです。
近頃は巷に乱立気味の治療院療院群が多数あるなか、長きにわたり通い続けるに値する施術所や尊敬できる治療師との出会いはまさに値千金!本当に幸運な方だと思います。
しかし通い続けてきたその治療も「今回に限ってなぜか効果がない気がする…」とか「今までと少し経過が違う…」などと感じたご経験ありますか。
過去に様々な症状や痛みを治してもらったのに、どうして?と疑問を持たれたことあるかもしれませんね。
どのような手技も療法もそして治療師もパーフェクトではありませんし、時には理由もなく症状が固定してしまう事や別の原因が潜んでいることなど理由はさまざまです。
状況が変わらなければ、レーンチェンジをしてみるもあり
このような状況を打破するコツとして「治療のレーンチェンジ(車線変更)」という選択肢があります。
通い慣れた治療の本線から一時的にはずれて他の療法や療術に、レーンチェンジを試みる価値があるかもしれません。
症状や痛みが解決をみればまた元の本線(通い慣れた治療院)に戻ればよいのです。
痛快堂治療院は患者様に必要と思われる場合「レーンチェンジ」または「並走レーン」をお勧めする事があります。
極稀にですが、ある程度の期間・間隔で適切と思われる施術の後でも一定の効果がみられず症状の固定や増悪をみた時、または疑問を持つような症状が合わさって出現した場合などは、患者様にまず状況を説明します。
その上でご要望があれば医療機関をご紹介しMRIなどの精査や現代医学をまず優先していただくレーンチェンジ、場合によっては並行治療の並走レーンで安心安全の患者様第一の治療方針を痛快堂治療院は目指しています。
乱暴なたとえで恐縮ですが「花粉症」の方が「アレルギー外来」の門を最初に叩くか、あるいは「耳鼻科」「眼科」の門を叩くかでアプローチの仕方が若干異なります。
同じように鍼灸院や施術院が一見似たような看板を掲げてはいても各々得意な分野があり、他の門を叩いてみる意味はあると考えます。
それぞれの治療院療院のホームページの確認や電話での問合せなど、時間をかけてじっくりご検討ください。
そして症状や痛みが無事に解決したらまた元の本線に戻ってみるというちょっとした勇気のご提案はいかがでしょうか。